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2005年11月27日

ヨゴレ換気扇ありがとう?

数日ぶりの更新です。

ここ数日の間、なんだかんだ言いつつも、少し作業もはかどり、
肉体労働事体は折り返し地点かな?といったところ。

書きたいことはいっぱいあるけど、夜PCに向かうと寝てしまい
なかなか更新できないのですがね・・・


まだどこも中途半端な状態なので
ビフォー・アフターは紹介できないですが、
わたしとパートナーの中で1番気が重かった厨房のことで
ちょっと明るい希望の光が見えています。

これまでの作業の中で、1番汚く太刀打ち不可能・・・と
わたしたちを憂鬱な気持ちにさせた換気扇。

前回の記事でも

>あとは公設市場の運営をしている市が、排気口ネットと換気扇の一部を
>早く取り替えてくれる(らしい)のを待つしかない。

>そんなこんなで、激ヨゴレ換気扇清掃はひとまず終了。

と書いたばかりでしたが、
先日、市役所の担当Tさんが様子を見に来て・・・



な・なんと!換気扇の羽だけではなく、換気扇そのものを
交換してくれる!という有難い運びとなりました。


まさかの展開に、ほんと狂喜乱舞したいくらいでした。


何日間もわたしを苦しめた換気扇。
なす術もなく、何度換気扇を見つめてため息をついたことか・・・

なんとかして油の固まりを取ろうと、
あらゆる洗剤を試し、最後は彫刻刀みたいなので少しずつ削ったり・・・

そんな換気扇との格闘の日々が走馬灯のようにぐるぐる。

「換気扇、変えましょう!予算は・・・なんとかなります!」

と言ってくれたTさんが王子様に見えて
思わず飛びついて抱き締めたくなりましたよー。
でもそんなことをして、

「今のセクハラで、この話、無しですっ」

なんて言われたら困るしー、ガマンしました。


その後、すぐ換気扇の見積もり業者の方が来てくださり
来週中には交換できるとのこと。

このドロドロ換気扇も見納めだわ~


そんなこんなで換気扇の悩みが解消することになり、
パートナーと2人、つらかった換気扇掃除を振り返りました。

「ほんと、よかったねー。これでこの油臭さも激減するね」

「でもさー、この換気扇の為、いったい何日費やした?」

「ほんと、まさか取り替えてもらえるとは思わなかったしさ、
 なんとかしなきゃ、ってずいぶん頑張ったよねぇ」

「2人でカッパ着て、油かぶってやったよね~」

「洗剤もたくさん買ったよね」

そんな話をしながら、わたしが感じたこと・・・


この換気扇に時間も、労力も使い、洗剤もたくさん買ったけど
この換気扇は結局交換・処分。

わたしたちの苦労は無駄骨だったのかい?


いや、そうじゃない!


換気扇は結局使うことなく交換することになった。でも・・・

油なのか、ゴミなのか、ゴキブリなのか、なんなのかわからない
黒いドロドロの塊を何ℓも削り取る作業をしながら

「こんな汚い作業をしてまで、わたしはこの店をやりたかったのか?」

「なんでここまでして、やるのか?何をそんなにやりたいのか?」

ということを作業中、ずっと自分自身に問うことが出来たのでした。

そのおかげで、
なんでまたこの寂れたディープな糸満の市場の中に
うちなーぐちも糸満のことも、何もわからないまま飛び込んじゃって
自分のやりたいことをココでやってみよう、と思ったのか・・・

その想いを再確認できたかもしれません。


また、共同経営する友人に対しても、

「ハルちゃんが店やるなら、一緒にやりたい!と言ってくれて
 共同経営することになってしまったけど、
 今どんな思いで作業してるんだろう・・・?
 こんな毎日汚い作業をやるハメになってしまって
 もう、相当イヤになってるんじゃ?後悔してるんじゃないかな・・・」

という思いが過ぎり、いつ

「ゴメン、もうわたしついていけない」

と言われても仕方ないなぁ・・・
そうなったら引き止められないし、1人でもやっていかなきゃなぁ・・・

なんて覚悟も決めたことも。

しかしパートナーの彼女は、弱音を吐かず泣き言も言わず、
わたしに励ましの言葉をかけ、一生懸命作業を一緒に続けてくれました。

それまでわたしは、

「わたしがやりたいこと」

に賛同してくれ、一緒にやることになったけど、

「彼女自身がやりたいこと」

もあって、彼女がお店のことを自分ごととして捉え
いざとなったら1人でもやっていく決意を持っていなければ
共同経営していくのは危ういかもしれない・・・

仲良しの大好きな友人であるからこそ
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」的になってしまっては
いけない、なんて内心ずっと引っかかったままで作業を続けていました。
(実際、共同経営のほとんどはうまくいかない、って言うし)

だけど、逃げ出したくなるほどの汚い作業を続けながら、彼女が

「これが自分のお店じゃなければ、絶対やらないよ、こんなこと」

と言って頑張り続ける姿を見て、共同経営に対する不安が
少しずつ薄くなっていきました。

客観的に見ると、換気扇のヨゴレごときで、なんて大げさな!
よくもまぁこんなに長々引っ張って書くよなぁ・・・
と、我ながら思うけれど、業者も、シルバー人材センターのおばぁも

「これは交換したほうがいい、きれいするのは無理」

と言っていた換気扇を、たとえ交換して無駄骨と終わってしまったとしても
自分たちが出来る限り精一杯清掃し、諦めなかったことは
自分の中のたくさんの想いを試すいい機会でした。

そう思うと、換気扇にかけた労力や時間、洗剤代も
けっして無駄ではなかったな、と感じています。

もし、換気扇や厨房もそこそこきれいで、
こんなに汚いものばかりと対決せずに、簡単にオープンまでこぎつけていたら
うまくいかないような気もします。

いまやってることが、この過程が、
わたしたちにとってすごく重要なことなんだなー・・・と思います。

何事も無駄なことはない。今やってることは自分が決めて選んだこと。

もうすぐさよならする換気扇にも感謝。

さて!今日も頑張ってきます!
 


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この記事へのコメント
なにはともあれ、換気扇、取り替えてもらえるようで良かったですね~!!

これもきっと頑張ってなんとか使えるようにと掃除してきたハルミさんたちの姿を、担当者さんも市場のオバア達も神様もみんな見てて、そのご褒美だったんだと思います。
更に大変な掃除の間に考える時間も持てて、色んな思いを再認識出来て良かったですね♪

いや~『となりのトイレ茶館』開店まであともう一踏ん張りですねえ←遅まきながら一生懸命考えてみた^^;
Posted by きんのり at 2005年11月27日 15:07
よかったですね!
換気扇がきれいなら、台所に向かう気持ちも 晴れ晴れとしますよね。
一気に改装のお仕事も進みそう!
Posted by まほろ at 2005年11月27日 21:07
きんのりさん

ほんと、取り替えてもらえることになって万々歳です。
期待以上の展開に有難いやら、嬉しいやら・・・。
(大きな声では言えませんが、市の予算から出てるのかな?)
大切に使って、小まめに掃除したいと思います。

>『となりのトイレ茶館』

ちょっとちょっとぉ~きんのりさんよぉ~
どーゆーわけ?となりのトイレ茶館ってさー

トイレ茶館ってことは、トイレ自体がお店みたいじゃないですかーーー

そうそう、市場のトイレは謎が多いんですよ。
今度ネタにしちゃおうかな?
Posted by ハルミ at 2005年11月27日 21:22
まほろさん

そうなんですよー
換気扇さえきれいになってくれれば、あとは自分たちの努力次第で
厨房もうーんと気持ちよい空間になるはず。

一応飲食店だから、厨房が1番きれいじゃなくちゃね^^
換気扇が交換してもらえると分かった時から、改装ペースも軽やかに進んでます!
Posted by ハルミ at 2005年11月27日 21:25
フフフ、こちらにもお邪魔してしまいました・・・mimi*mamaです。

ステキな日記ですね。たかが換気扇掃除、されど換気扇掃除。
とっても分かります~、ここまでしてしたいのかっていうツライ時の自問自答・・・これってかなり重要な過程なんですよね。
そして、正直な気持ちで書かれたパートナーとの関係。こうやって絆を築いていくんでしょうね。
私も今の事務所を立ち上げる時、パートナーとノコギリ持って自分達で棚を造ったり、カベを立てたり、今ではホントいい思い出です。

お店の雰囲気もハルミさんの気持ち同様、あったか~い居心地のいい場所になりそうですね。子持ちの私、女性としての私のキモチがとてもアンテナビンビンに反応~。ハルミさんが鼻歌まじりで美味しいコーヒーを入れてる姿を想像中。出来上がりがホントに楽しみですね♪

もう一息、ガ・ン・バ・レ~♪
Posted by mimi*mama at 2005年12月01日 10:24
 
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