家外活動日記　まちぐゎ～cafe naminami編

うちのお店の日替わりランチは、500円でお出ししています。





自分で言うのもなんですが
今時500円で手づくりランチを食べれるのは、かなりお得だと思っています。


これまで500円以下のご飯をいろいろ食べ比べてはいますが
cafe naminamiのランチプレートは500円の割りになかなか嬉しい内容じゃん！？と
思っています（思い込んでます？）

それは料理がどうのこうの、というよりも
この料理に使われている食材の内容に関してですがね。


うちのお店のランチに使っているお肉・お魚・野菜などなどの生鮮食品は
全て県産品、または国産のものにしています。

一部、春雨やパスタ系など、国産のもので探すのが難しい、あまりに高価なもの、
または中華系の調味料、オイル等は外国産のものもありますが
本当にごく一部です。

調味料は化学調味料も入ってないものを選び
添加物もなるべく控えたものを選んでいます。


だって、自分が食べたくないものはお客様にお出しできるはずがない。

母として、自分のこどもたちにも安心して食べさせられるものでなくては
作りたくない。

自分が食べたいもの、安心できるものをご用意できないくらいなら
ランチはやめようと思っています。

とはいえ、胸を張って

「うちのランチは安心素材ばかりです！」

とは言えない部分もあります。
（・・・ってこれは言っちゃダメか！？）

安心素材の基準は人それぞれでしょうが、
とことん安心を追求し、こだわれば、すべてオーガニックのものを調達！
ってことになるでしょう。

また、肉ひとつとっても、その豚ちゃんがどんな環境で育ち
どんな飼料で育て続けられていたのかまで確認しないと不安かもしれないし
その面で「安全」と謳われているものを使い続けるのは
500円ランチではまず、不可能です。

それにそこまでガチガチに固めてしまうと
ちょっと強迫観念入ってしまって、作ってて楽しくないかもしれません。

楽しくなかったら、美味しく出来るはずないし。


ですから、普段わたしたちが家族を想ったとき、

少しでも安心なものを、我家のお財布の具合で出来得る範囲で準備して
楽しく美味しく食べてもらいたい！

という想いをそのまま、お店のランチにもつなげています。

なんといいましょうか、普通の家庭の食事なんです。
でも、ちょっとだけ上等にしたいな、って感じでしょうか。


だから、特別な「おそとごはん」ではなく、「おうちごはん」なのが
うちのお店のランチですね。
お母さんが毎日家族に作るご飯です。

そんな感じだから、普通に毎日食べに来てくださる方がいらっしゃるのでしょうかね。
家で食べるご飯は飽きないですもんね。
特別なごはんは、時々食べるのが嬉しいもんですしね＾＿＾；


しかし、いくら普通のご飯でも、なるべく安心な素材を使いながら
500円でランチを出し続けるってのは、客観的に考えてみると
商売としてはかなり無理があるのでは？と思います。

実際、ご贔屓にしてくださってるお客様方にも

「あんたたち、大丈夫？赤字じゃないのかい？もっと値段上げなさいっ」

とご心配の言葉をいただくこともしばしばです。

わたしも材料費のコストがかかりすぎている、とは思います。
かなり無理しているな、とも思っています。

それでも日替わりランチが500円、ってのは変えずにやり続けています。


正直言うと、100円あげようとしたことも何度もありました。

ですが、やはり毎日来てくださる方のことを考えると
お弁当とあまり変わらない値段、ワンコイン、という気軽さは大切。
（特にうちのお店は年金暮らしの常連さんが多いし＾＾）

また、もともとランチをお出しするつもりはなかったのに
周囲のご要望に応えて始めたランチが、わたしたちの予想を超えて
とても喜んでいただいた、ってのもあります。

その所以は「500円」というコピーも大きかったと思います。

そのおかげで？クチコミでお客様が来てくださるようになり、
メディアでも取り上げてもらったりしたのでしょうしね。

こんな専用駐車場もない、表に看板もないわかりにくい小さなお店にも関わらず
何とか赤字を出さずお店を開け続けることが出来たのは
この500円の日替わりランチがあったからこそだと思っています。


素直に打ち明けると、わたしたちのような料理に関して勉強中の素人の作るものに
そんなにたくさんのお金を出していただくわけにはいかない、という弱気な部分も認めます。
（これってプロではないですがねぇ）

でも。

そういう「想い」だけでは、やはり500円を続けていくのは難しいです。

では、何故500円ランチを出し続けても赤字にならないのか？


それにはいろいろな裏事情があります。


②に続きます。